暮らしに本物の質感を。

ロートアイアンの造形美は中世以降のヨーロッパ建築とともに育まれてきました。
ヨーロッパでは、現在も美しい景観が数多く残されています。多くの建物が、主にその地域で産出される石や土などの素材を用い、時代ごとの限られた工法によって造られることで、統制のとれた美しい街並が築かれました。
こうした状況において、建築物に比較的自由な形で装飾的なアクセントを持ち込んだのがロートアイアンでした。独自性を表現する部分として、門扉やバルコニー、ドアハンドルなどにロートアイアンが使われ、画一的になりがちな建物に個性と変化を生み出しました。
人々が宝飾品を身につけ、ドレスアップするのと同じように、建物のアクセサリーとしての特別な価値をロートアイアンに見い出したのです。
このような役割や価値は、時代や場所の違いを超えて、なお、“本物”を嗜好する人々に高く評価されており、ロートアイアンは、生活に味わいのある空間を作り、豊かな感性を生み出しています。ロートアイアンが変わらず魅力的であるのは、歴史と伝統が育んできた本物の上質感と洗練された風格を備えているからなのです。

手造りが生む、鉄の存在感。

日本語では、鍛鉄もしくは錬鉄。ロートアイアンは炉で熱して軟化した鉄の棒材・板材をハンマーやアンビルの他、様々な冶具を用い、叩く、曲げる、捻る、伸ばすなどの加工を行って造られます。
溶けた鉄を型に流して成型する鋳物とは違い、一点一点が人の手で生み出される手工芸品。基本的な製造工程は手造りに委ねられ、鈍い光沢をたたえるその造形は繊細でいてシャープな表情を持っています。
今もヨーロッパには一級の美術工芸品と並ぶ価値をもつロートアイアンが数多く残ります。
しなやかさを備えながら、力強さも併せ持つ。鉄という素材の相反するような2つの特性を見事に体現しているのがロートアイアンの造形美です。
例えて言うならば、円熟のベテラン俳優。
時には堂々とした風格で主役を張り、別のある時には、場を引き立てる名脇役に。
際立つ存在感と主張しすぎることのない洗練されたデザイン性から、生活空間のいろいろな場面で活躍できることが、ロートアイアンが多くの人々に長く愛される理由でもあります。

品質へのこだわりがもたらす信頼感。

デザインから加工、施工までの一貫製造体制。

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住宅やホテル、病院、企業のゲストルームなど、これまでに数多くのロートアイアン製品を手掛けてきました。
その中で培った専門的なノウハウや経験が私たちの強みです。実際に、他のメーカーがいったん受注したものの、要求される高い精度の加工がクリアできなかったため、弊社に依頼がきた案件があるなど、建築家やゼネコンの方々からも厚い信頼をいただいています。
設計から施工に至るまでのそれぞれの工程で、妥協を許さず、品質にこだわった、ものづくりのへの姿勢が評価されているのだと考えています。

さび対策も万全。鉄の風合を最大限に生かす塗装。

ロートアイアン製品を保護する塗装においても高い品質を追求しています。
オランダ・アムステルダムに本社を置く世界的な化学メーカー、アクゾノーベル(AkzoNobel)社の塗料を使用。サンドショット処理、亜鉛溶射の後、静電粉体塗装を行います。これらの工程による3重の防食効果が、錆びに強く、鉄の美しい風合いを保つ製品を生み出します。
安心して、長く使い続けていただきたい、という品質へのこだわりは製造の最終工程まで貫かれているのです。